核医学検査学:シンチグラフィ
心筋脂肪酸代謝シンチグラフィ
この記事の目次
心筋脂肪酸代謝シンチグラフィ
検査要点
心筋症において早期診断・重症度・予後の判定に有効。特に不安定狭心症においては安静時画像のみで障害心筋の検出が可能。
薬品の特徴
123I‐BMIPPが用いられる。
- 投与早期から主に心臓や肝臓に集積。
- 心筋への集積率は5%と201TlClに比べて高い。
- 肝臓への集積は投与後10分以内に最大となり緩やかに減少する。投与後1.5時間では投与量の10%が肝臓に集積し、心筋よりも速やかに減少する。
前処理
123I‐BMIPPは脂溶性で血中の影響を受けるため3時間以上の絶食が必要である。
収集方法
主にSPECT主体の検査を行っている。投与は111MBqを静注し、生理食塩水20mlを続けて静注し、低中エネルギーコリメータを用いて撮像。
- プラナー像の撮影
- SPECT収集
- 2核種同時収集(123I‐BMIPPと201TlClの同時収集)
- 心電図同期SPECT
等で撮像を行っている。
解析方法
SPECTによるBulls eye mapを作成した定量解析を行う。
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