核医学検査学:シンチグラフィ
心プールシンチグラフィ
この記事の目次
心プールシンチグラフィ
検査要点
主に心機能計測に用いられる。
- ファーストパス法
- マルチゲート法(平衡時法)
以上2種類の方法があり、特にファーストパス法は右心機能を非観血的に計測できる数少ない検査方法。
薬品の特徴
- ファーストパス法
99mTc標識製剤なら種類によらず用いる事ができる。 - マルチゲート法
99mTⅽ‐HSA(ヒト血清アルブミン)・99mTⅽ‐RBC(赤血球)を用いる。
前処理
特にないが、検査後は排泄を促進するため投与後に食事や牛乳などを摂取してもらう。
収集方法
- ファーストパス法
右手を挙上しカメラをRAO30度にセットし、1フレーム50msecでダイナミック撮影を行う。 - マルチゲート法
99mTⅽ‐HSA・99mTⅽ‐RBCで血液プール像を撮影。
- 99mTⅽ‐HSA
ファーストパス後全身に均等にトレーサが分布するのを待ち、右室と左室が分離する方向で撮影する。一般にはLAO40度。 - 99mTⅽ‐RBC
ピロリン酸を静注し30分後にMo‐Tcジェネレータから溶出した99mTⅽO⁴⁻にてファーストパスを行い撮像する。
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