核医学検査学:シンチグラフィ
肝脾シンチグラフィ
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肝脾シンチグラフィ
検査要点
肝実質中のクッパ―細胞が静注された放射性医薬品の80%を貪食し、残りの20%は脾臓や骨髄に取り込まれる。しかしがん細胞等の異常細胞ではこの機能を有さない。よって貪食能を肝機能の指標の一つとし、肝臓への放射性薬品の取り込み状態を評価することができる。
薬品の特徴
99mTc‐スズコロイド・99mTc‐フィチン酸が使用される。
前処理
形態画像のみなら必要ないが、定量検査を行う場合は肝血流量増加のため前食禁としたほうが良い。ただし脾臓の場合は必要ない。
収集方法
薬品を111~185MBq投与し、20分間のダイナミック収集を行う。その後位置の再確認を行った上で16分間のSPECT収集を行う。
- ダイナミック収集では心臓~肝臓まで入る位置でポジショニング。
- SPECT収集では脾臓が入る位置でポジショニング。
- 高分解能型低エネルギーコリメータを使用する。
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