核医学検査学:シンチグラフィ
消化管出血シンチグラフィ
この記事の目次
消化管出血シンチグラフィ
検査要点
血管造影では見つけることのできない微量出血を検出することができる。
異所性胃粘膜などの出血に対して有用である。
医薬品の特徴
投与後、薬品はずっと血中にいており細胞には取り込まれないため出血部位を見つけることができる。
- 99mTc‐RBC(ピロリン酸キット)
- 99mTc‐HSA(アルブミンキット)
先にピロリン酸を静注し、投与20~30分後に99mTcO⁴⁻を740MBq静注。
ピロリン酸と赤血球が結合した状態になり、そこに99mTcO⁴⁻が結合することで体内で99mTc‐RBCとなる。
前処理
なし。
収集方法
ダイナミック収集は必要に応じて行うが、この場合はポジショニングが完了してからルートキープをして投与と同時に検査を開始する。プラナー像やスペクトルの場合はあらかじめ静脈より投与する。
- ダイナミック収集
3sec/frame×40frameで2分間収集。
マトリックスは128×128。続けてプラナー像を取得するときは512×512。 - プラナー収集
静脈投与5分後程度の画像を初期画像とする。 - SPECT
出血が確認され、詳細な位置関係を把握したい場所に有用。
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