放射線生物学:放射線の影響
放射線障害の分類
この記事の目次
急性障害と晩発障害
・急性障害
短期間に大量の放射線被曝したときに、2~3か月以内に症状が現れるもの
・ 晩発障害
急性障害からの回復後、又は低線量照射を受けた後に、長期間の潜伏を経て現れるもの
確定的影響と確率的影響
・確定的影響
閾値があり、発生率・重症度は線量率に依存。確率的影響以外のもの
・ 確率的影響
閾値はない。発生率は線量率に依存するが、重症度は依存しない。発がんと遺伝的影響
遺伝的影響
・遺伝的影響
被ばくした生殖細胞に突然変異が生じ、子供や孫に現れる有害な影響
・倍加線量
自然に生じる遺伝的影響が倍になるのに必要な放射線量
ヒトの倍加線量は1Gyである
閾値 | 線量依存性 | 例 | ||
---|---|---|---|---|
発生率 | 重症度 | |||
確定的影響 | ○ | ○ | ○ | 下記以外 |
確率的影響 | × | ○ | × | 発がん・遺伝的影響 |
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