放射線生物学:放射線の影響
細胞レベルの影響
この記事の目次
ベルゴニー・トリボンド―の法則
- 細胞分裂頻度が高いものほど
- 組織の再生能力が大きいほど
- 形態および機能において未分化なものほど
→細胞の放射線感受性は大きくなる
例えば
突然変異
○ 遺伝子突然変異
・ミスセンス突然変異
塩基置換により別のアミノ酸が合成され、異常タンパク質が産生されること
・セームセンス突然変異
塩基配列が異なるが、目的のタンパク質が産生されること
・ナンセンス突然変異
タンパク質合成が早く停止して、不機能的なタンパク質が合成されること
・フレームシフト突然変異
塩基対のいくつかがそのまま別のものに入れ替わり、別のアミノ酸やタンパク質が合成されること
○ 染色体突然変異
・染色体の構造異常
欠失 → がん抑制遺伝子の不活性化
転座 → 白血病や甲状腺癌
・染色体の数の異常
13トリソミー → 知的障害、口唇、小眼球など
21トリソミー → ダウン症
○ 突然変異の原因
・偶発突然変異 → 自然に起こる突然変異
・誘発突然変異 → タールなどの化学物質や放射線などの要因による突然変異
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