放射線治療技術学

強度変調放射線治療（IMRT）や画像誘導放射線治療（IGRT）により、寡分割照射が可能であるため、前立腺がんや乳房温存療法手術後の全乳房へ実施することが可能です。

IMRTは上咽頭癌に対して、唾液腺障害を軽減する利点がある

緊急照射の適応は、転移性脊髄圧迫症、気道閉塞、上大静脈症候群の3つです。

一般的に3Gyを10回（2週間）行う

模擬線源は、RALS（Radiation Alignment System）の位置を決めるために使用される

加速管は銅製出力エネルギーを連続的に変えることはできない
加速管内は真空状態マイクロ波発振管にはマグネトロンが用いられる

定期点検項目
- 指示点の精度
- X線照射野と光線照射野の一致
- モニタ線量計の校正
- 放射線エネルギー評価
- 深部線量率測定
- 平坦度、対称性

200 /（ 2 × 0.84 × 1.05 × 0.75 × 1.00 ）≒ 151

計画標的体積（PTV）の深部方向の長さによって決まる

悪性リンパ腫や骨髄腫は、放射線に強い感受性を示し、
一方、骨肉腫・神経膠腫・甲状腺がんは低い感受性を示す。

髄芽腫は小脳に好発する小児悪性脳腫瘍で、髄膜播種による死亡が多いため腫瘍摘出後に全脊髄照射および化学療法をおこなう

子宮頸癌術後照射による急性期有害事象として、下痢、嘔吐、白血球減少などがある。

前立腺癌の予後因子
- TNM分類関連：腫瘍の大きさ、進行度、および転移を決定するために使用されます
- PSA値：前立腺がんの発見、評価、および追跡に使用されます
- Gleason〈グリソン〉スコア：前立腺がんの病理学的性質を決定するために使用されます。

根治照射は緩和照射と比較して総線量が大きい
根治照射は緩和照射と比較して1回線量が小さい
緩和照射は照射する腫瘍の縮小を目的とする
緩和照射では晩期合併症よりも急性合併症の軽減に努める

¹⁹²Irの半減期は約73.8日である
子宮頸癌の治療には¹⁹²Irを用いる
¹²⁵Iは前立腺癌治療の永久挿入に用いる
子宮頸癌RALS治療は4～5回照射で行う
子宮頸癌RALS治療での線源停留範囲はオボイドよりタンデムの方が長い

1. 65℃で軟化
2,3,5. しっかりと固定するため圧迫感や閉塞感を患者に与える
4. 皮膚線量が増加する。

メーカー及び受入施設で実施する。コミッショニングの前段階で実施する。

治療有効深が80％なので、PDDが80～100％になるのは、20～30nmの曲線Cである。

リニアック：電子線、X線治療
サイクロトロン：陽子線治療
シンクロトロン：陽子線、炭素線治療
マイクロトロン：X線、γ線治療

PSは、患者の全身状態を日常生活動作のレベルに応じて、0～4の5段階で表現する指標であり、がん患者の治療法の選択に影響する。

ターゲットの下流側にある。素材は銅や鉛である。ビーム中心ほどフィルタの厚みが大きくなる。フラットニングフィルタを通過した後のビーム線質は硬化する。

PTVのD95は53Gy、PTVのD53は55Gy、OARのD20は16Gy、OARのV5は53％である。

膵がんが術中照射が適応となる場合がある。

多分割照射は小細胞肺がんの治療に用いられる。

乳房に近接する臓器は有害な影響を受けやすく、肺炎や皮膚の病変に注意する必要があります。

頭頸部の治療用固定具（シェル）を用いた放射線治療を行う場合、患者の体位を確実に保つために、放射線技師が患者をシェルで固定する必要があります。

白血病などの造血幹細胞移植の前処置として、抗がん剤との併用、または単独で白血病細胞を根絶するために照射を行う。また、移植後には移植細胞が自分の細胞を攻撃しようとする免疫機能によって移植片対宿主病が起こる可能性があるため、免疫抑制の目的で照射を行う。

治療中の障害
頻尿、排尿時の痛み、排尿困難、下痢、直腸出血、倦怠感、食欲低下などがあります。

悪性黒色腫、頭蓋底腫瘍、肝癌などに適用される。消化器系の癌は適用されない。

A点は原発巣の治療効果を表す線量、膀胱直腸線量の指標であり、B点は骨盤壁付近の線量目安である。A点とB点を比較して、外部照射との併用時の治療効果を検討することが多い。

乳房には接線照射が適用される。

MU＝200×100/（90×0.98×0.99）を計算すると、MU＝2222.222222となります。これは、放射線技師が測定した放射線線量の単位であるミリシーベルト（mSv）に換算した値です。

T 因子の進行度は腫瘍によって異なるが、画像所見や病理検査などによって決定される。判断が迷う場合は、低い方を選択する。PSとTNM分類は関連性がない。

肺癌、頭頚部癌、食道癌、子宮頚癌などに適応される放射線治療では、放射線を照射することで癌細胞を殺すことができます。この放射線治療では、放射線を照射する部位や照射量を正確に決定する必要があります。そのため、放射線技師は、放射線治療を行う際に、放射線を照射する部位や照射量を正確に決定するための知識と技術を持つ必要があります。

4~6MVのX線を用いて、接線対向2門照射を行います。治療計画用CTは仰臥位で撮影し、最大吸気の息止めで撮影します。

定位放射線照射（STI）は、1回の照射で小さな病巣を治療する定位手術的照射（SRS）と、多方向から分割照射を行う定位放射線治療（SRT）に分類される。また、3次元的に動く寝台や照射装置を使って任意の角度から照射を行うノンコプラナ照射もある。

198Auは2.69日で半減期を持ちます。¹²⁵Iは59.4日で半減期を持ち、¹⁹²Irは73.8日で半減期を持ちます。

Q.放射線技師国家試験では、放射線技術の基礎知識を検定するものである。

修正後
Q.放射線技師国家試験は、放射線技術の基礎知識を評価するものです。

電子線PDD：
　エネルギー依存性：エネルギーが上昇すると表面線量が上昇し、最大深が増加し、線量が落ちる傾向が緩やかになる
　照射野サイズ依存性：照射野サイズが大きくなると散乱線の寄与が大きくなるためPDDが増加する
　距離依存性：SSDが大きくなるほどPDDが増大する

フラット二ングフィルターは、高エネルギーX線装置にて用いられるフィルターである。これは、X線を減衰させるために用いられる。このフィルターは、X線を減衰させるために、X線を受ける前に装置に挿入することで、X線の強度を減衰させる。

遠隔転移がある場合、ステージⅣに分類される。

X線はフラットニングフィルタを用いて平滑化し、電子線ではスキャッタリングフィルタを使用して均一化する。電子線ではウェッジフィルタは用いられない。

入射器を用いて、粒子線をシンクロトロンへ入射するのに必要なエネルギーまで加速してから入射する。電極部で加速される。

一時刺入：60Co、137Cs、¹⁹²Ir        永久刺入：¹²⁵I、198Au

吸収線量測定には水ファントムを用いる。校正点は円筒幾何学的中心で行う。エネルギーが高くなるほど線質変換係数の値は小さくなる。エネルギーが高くなるほど水/空気の質量衝突阻止能比は小さくなる。

水晶体の耐容線量が最も低い。

食道がん、子宮頸がんなどでも行われる場合がある。

接線照射を行うことで、肺などの正常組織への線量を低減できる。

肺がんからの脳転移が特に多い。

湿度気圧補正係数kTP＝（（273.2+t）/（273.2+22））×1013.3 / p　式より、気圧が低く湿度が高いと係数の値が大きくなるため、過大評価となる。

IMRTはインバースプランニングによって作成される。

ガントリのチルト機構は治療用CTに必ずしも必要ない。

小線源治療は主に子宮体癌、子宮頸癌、前立腺癌に対して行われる。

電子線１門照射は主に皮膚がんやケロイドなどに用いられる。

D₉₅％：95％体積に対する線量のこと。V24Gy：線量24Gyに対する体積割合のこと。

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第2023年
午前放射線治療技術学

No. 35（1 / 120 問）

第2023年 午前 放射線治療技術学

No. 35（1 / 120 問）

第2023年
午前放射線治療技術学